「最近おならが多い」「お腹が張る」といった症状で、消化器科を受診される患者さんは少なくありません。
まず重要なのは、胃や腸の通過障害がないか、あるいは腹部に腫瘍などの器質的疾患が隠れていないかを確認することです。必要に応じて、内視鏡検査や画像検査を行います。
そのうえで大切になるのが、食事内容の見直しです。食事の中には、お腹の張りやガスの増加を引き起こしやすい食品があり、これらは「FODMAP(フォドマップ)」と呼ばれています。
FODMAPとは、小腸で吸収されにくく、大腸内で腸内細菌によって発酵されやすい糖質(発酵性糖質)の総称です。過剰に摂取すると、腹部膨満感、ガス増加、腹痛、下痢などの症状を引き起こすことがあります。
FODMAPは以下の糖質の頭文字から名付けられています。
- Fermentable(発酵性)
- Oligosaccharides(オリゴ糖)
- Disaccharides(二糖類:乳糖など)
- Monosaccharides(単糖類:果糖など)
- Polyols(ポリオール:キシリトールなど)
代表的な高FODMAP食品には以下があります。
- 穀類・イモ類:パン、パスタ、うどんなどの小麦製品
- 野菜・果物:玉ねぎ、にんにく、ごぼう、りんご、もも
- 豆類・乳製品:大豆、牛乳、ヨーグルト
- 甘味料:はちみつ、キシリトール
これらの中には、一般的には健康に良いとされる食品も多く含まれています。しかし、どの食品で症状が悪化するかは個人差が大きく、人によって異なります。
当院では、食事療法を中心に、整腸剤や腸内ガスをコントロールする薬剤を組み合わせた治療を行っています。
「お腹が張る」「ガスが多い」「おならが気になる」といった症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。







