おしりと胃腸のコラム
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おしりと胃腸のコラム

2024年日本大腸肛門病学会学術集会での発表報告

先日2024年11月29日、30日と横浜市パシフィコ横浜にて第79回日本大腸肛門病学会学術集会が開催されました。

大腸肛門病に関しては年1回開催される日本で最も大きく重要な学会です。今年も全国より2000名以上の大腸肛門病の専門の先生方が横浜に集い、2日間にわたる熱心な発表と討議が行われました。

当院からは2演題発表を行いました。

・ビデオパネルディスカッション 「直腸脱に対する経肛門的アプローチの適応と限界」というテーマにおいて、『当院における人工靱帯を用いたGant-Miwa-Thiersch法の手術手技と治療成績』というタイトルで発表しました。直腸脱は高齢化がすすむ現在、高齢者を中心に患者数が増加している疾患です。全国の7施設からの発表でしたが、当院が10年以上取り組んでいます直腸脱に対する手術方法とその後の経過につき発表し、その治療成績の良さにおいて反響を得ることができました。

・ワークショップ「クローン病に合併する痔瘻の診断と治療」というテーマにおいて、『当院における生物学的製剤併用によるCrohn病合併痔瘻に対する手術』というタイトルで発表しました。クローン病は若年者を中心に増加の一途をたどり、特に肛門の病変が合併することで日常生活にも支障を来す疾患です。全国の9施設からの発表でしたが、当院の肛門外科手術の技術と新しい薬剤の組み合わせにより、多くの患者さんを治癒に結びつけていることが伝えられたと思います。志を同じくする全国の先進施設との治療方針の一致も確認できた発表となりました。

常に学会等で最新の知識や技術を取り入れ、日常の診療に還元できればと考え学会へ参加しています。

同時に、奈良の地から全国に、世界に、今後も当院の取り組みを発信していこうと考えています。

今後も当コラムにおいて学会発表や論文についてもお伝えできればと思います。

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