胃癌とは、胃に発生するがんのことです。胃癌は、胃の内側にある粘膜の細胞が、様々な原因によって癌細胞となり増殖を繰り返すことで発生します。
癌が大きくなると、粘膜を超えて徐々に粘膜下層、固有筋層、漿膜へと外側に深く進んでいきます。これを｢癌浸潤｣と呼びます。さらに深く進むと、漿膜の外側まで達して周囲の臓器である膵臓や肝臓に直接癌が伸展したり、腹部全体に胃癌細胞が散らばる｢腹膜播種(はしゅ)｣が起こります。また癌細胞が血流やリンパ流に乗って肝臓や肺といった他臓器に移る｢転移(てんい)｣が起こります。
胃癌の症状に関しては、早期では自覚症状がほとんどありません。進行しますと胃痛、食欲不振、食事のつかえ感、体重減少や出血に伴う黒色便や貧血症状があります。また一方でかなり進行しても症状がない場合もあります。
早期に胃癌を発見するためには、定期検診を受けることが大切です。胃癌は症状がない場合が多く、胃の調子が良いから大丈夫というわけではありません。
検査は胃内視鏡検査(胃カメラ)が基本です。内視鏡検査により胃や食道に病変がないかを調べ、癌が疑わしい場合は生検(胃の組織を採ること)を行い、病理検査で診断を行います。
胃癌が確定した場合はCT等で転移や浸潤について検査をすすめます。
胃の調子でお困りの方や胃癌・食道癌が心配な方は当院へご相談ください。
