潰瘍性大腸炎の治療の基本が、5-ASA(5-アミノサリチル酸)製剤です。
潰瘍性大腸炎が診断されると、まず5-ASA製剤であるペンタサ、アサコール、リアルダ、サラゾピリンなどの内服を開始します。
この5-ASA製剤を内服することで、アレルギーのような症状の副作用が出ることがあります。最近の報告では潰瘍性大腸炎治療開始の際に、5~25%の患者さんに認められるとされています。
具体的な症状としては、発熱・関節痛・頭痛・全身のだるさ・下痢・皮膚症状などがあります。発熱・関節痛・頭痛・全身のだるさに関しては、『インフルエンザ感染に似た感じ』です。
発症時期は内服開始すぐではなく、内服してから1~2週間目をピークに症状が出現します。
また多くの場合5-ASA製剤を中止することで、比較的速やかに症状は改善します。
診断は症状と時期より行います。薬を中止して症状が改善するかどうかも指標になります。補助的に採血による薬剤リンパ球刺激試験(DLST)が行われることもありますが、診断に結びつかないことも多いです。
治療は先ずは5-ASA製剤の服用を中止することです。その後、別の種類の5-ASA製剤への変更や、他薬への変更を行います。
当院ではアレルギーを克服するために行う『脱感作療法』を積極的に行っています。極めて少量より5-ASA製剤を内服し、徐々に増やすことでアレルギー反応を抑え、5-ASAの内服が可能となります。
これまで36人に『脱感作療法』を行い、92%にあたる33人の5-ASAアレルギーの患者さんが内服が可能となりました。
日々進歩する炎症性腸疾患診療ですが、最適な医療提供ができるよう、今後も日常診療を行っていきます。
潰瘍性大腸炎・炎症性腸疾患治療でお悩みの方は当院へご相談ください。







