「肛門の病気を放置していると癌になるのですか?」という質問をよく受けます。
肛門の3大疾患は、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)があります。
詳しくは『肛門の3大疾患とは?』のコラム回をご参照ください。
このうち痔核(いぼ痔)と裂肛(切れ痔)は癌化(がんか:癌になること)のリスクはありません。
一方で痔ろう(あな痔)を長期間(数年~10年以上)放置し、慢性的な炎症や排膿を繰り返していると、まれに癌化します。病名を『痔瘻癌』と呼びます。
痔瘻を治療しない場合、慢性的に肛門部に炎症が持続し、細胞の遺伝子変化を生じることで癌化のリスクが高まります。
痔瘻癌になった場合、肛門部に発生しているため人工肛門は必須となります。
痔瘻に関しましては『痔瘻(じろう・あな痔)とはどんな病気?』のコラム回をご参照ください。
また当院では年間500件以上の肛門手術を行っていますが、年間に1~2名程度、肛門部の癌を認めます。見た目や症状は痔核(いぼ痔)と変わらない場合もあり注意が必要です。
肛門の症状でお困りの場合や悩まれている場合は当院へご参照ください。







