「殿部膿皮症(でんぶのうひしょう)」は、殿部の皮膚に存在する毛穴がふさがり、ブドウ球菌、連鎖球菌の感染により生じる病気です。
感染や炎症を起こして臀部皮下に膿(うみ)が広がり、化膿巣をつくります。
自然と良くなったり、再び悪くなるのを繰り返し、やがて皮膚が黒く色素沈着を起こします。特に男性に多く発症します。
殿部の広い範囲に徐々に広がっていく場合があります。 一般的には肛門疾患と直接の関係はありませんが、痔瘻が原因となり膿皮症を生じる場合があります。 またまれに皮膚癌を併発する場合があります。
治療の原則は外科的切除です。硬くなった部分や色素沈着した皮膚の全層を十分大きく切除することが大切です。病変の数に応じた皮膚欠損部が複数箇所できます。
徐々に組織が盛り上がり、約1〜3カ月で治癒します。
肛門周囲や臀部の繰り返す痛みや膿の流出がある場合は当院へご相談ください。

フ