便秘の治療薬には大きく分けて『刺激性便秘薬』と『非刺激性便秘薬』があります。
慢性的な便秘に対して『刺激性便秘薬』を長い期間で毎日のように服用すると様々な問題が生じることが分かっています。
・薬剤耐性(たいせい)といって最初は効果があるが、徐々に効果が薄れてしまう
・服用することにより腸の動きがさらに低下し、もっと便秘が悪化する
・毎日服用したくなるような精神的な依存が生じる
・大腸メラノーシスといって腸粘膜が黒くなる
等が挙げられます。
具体的な薬の成分としては、センナ・ビサコジル・アロエ・ダイオウ・キャンドルブッシュ等があります。
薬の包装に記載されている内容を確認してください。
☆便秘に対する服薬のポイントは『非刺激性便秘薬』の中で治療薬を選択することです。
具体的には整腸剤、酸化マグネシウム製剤、胃腸運動アップさせる薬、刺激成分を含まない漢方薬や最近ではアミティーザ・リンゼス・グーフィス・モビコール等の新薬の使用が可能です。
これらの『非刺激性便秘薬』を毎日定期的に内服し、バランスの良い食事と運動を心掛けます。
それでも便秘症状がつらい場合は頓服で『刺激性便秘薬』を服用することはよいと考えます。
当院では積極的に便秘症の診断と治療を行っています。
便秘症状の中には服薬だけでは改善しない病気が隠れていることもあります。
慢性的な便秘でお困りの方は当院へご相談ください。