便排出障害型便秘とは、肛門から直腸に問題があり、排便が困難になる疾患です。
便秘症の約15%とを占めます。
特徴として「便がそこまできているのに便が出にくい」「便が軟らかいのに出にくい」「指を使ったり、肛門を押して排便している」等の症状があります。
また通常の便秘の内服治療薬では改善しにくいことが問題点として挙げられます。
具体的な疾患とては
・奇異性収縮・・・排便時の肛門周囲の筋肉の動きが不調で、排便時に誤って肛門を閉めてしまう
・肛門狭窄・・・裂肛(切れ痔)等を繰り返すことで肛門が狭くなる
・直腸脱・・・高齢女性に多く、排便時に肛門から直腸が脱出する
・直腸粘膜重積・・・直腸の粘膜が折り重なり、便が通過しづらくなる
・直腸瘤・・・女性のみの疾患で、排便時に膣が膨らみ、その部分を手で押さないと便が出にくい
等があります。診断には肛門内圧検査や排便造影検査といった特殊な検査が必要です。
症状で当てはまる場合は当院へご相談ください。